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● 宮崎県歯科医師会の活動について
- 1.8020運動とは何ですか
- これは80歳になっても、20本以上の歯を保とう、と言うことです。20本の歯があれば普通ほとんどのものが食べられるからです。しかし、現実は8004、つまり4本の歯しか残っていないのです。
日本人の平均的な歯の寿命は40歳で25本、50歳で21本、60歳で13本、70歳で8本、そして前述したように80歳で4本です。
- 2.歯を失う原因は何ですか
- 代表的なものはむし歯と歯周病で、そのまた原因が歯垢です。これを歯の表面や歯と歯肉の境目に長時間付着したままにしていると、歯垢に含まれた細菌が毒素を出し歯に穴をあけたり、歯肉を腫らしたり、顎の骨を溶かしたりします。また歯石の原因にもなります。
歯磨きの目的の1つはこの歯垢を取り除くことです。
● 歯の磨き方について
- 3.歯ブラシはどんなものが良いんでしょうか
- 一概には言えませんが、口の大きさに合ったもので隅々まで磨ける事が肝要です。特に、奥歯の噛み合わせの部分、歯と歯の間、歯と歯肉の境目には歯垢が残りやすいのでしっかりと磨くことが必要です。
歯ブラシの他に歯間ブラシ、フロスといった補助清掃用具もあります。歯ブラシや補助清掃用具は消耗品です。古くなったら取り替えましょう。詳しくは歯科医院でご相談下さい。
- 4.歯磨き剤は使ったほうが良いですか
- 基本的には必ずしも必要ありません。歯垢を機械的に取り除き、同時に歯肉をマッサージすることが目的だからです。
しかし、歯磨き剤に含まれる薬剤の効果を期待する場合には使用されても結構です。
● お口のトラブルについて
- 5.アフタとは何ですか
- 口腔内の粘膜に生じる円形の小さな潰瘍のことです。
原因としては、アレルギー、ビタミンなどの栄養素の欠如、精神的ストレス、環境の変化、性ホルモンの関与などが考えられていますがはっきりしていません。
治療は局所療法が主に行われます。口腔用軟膏や貼り薬を食後、患部につけます。通常は1週間ほどで治癒します。
- 6.アマルガムは有害ですか
- アマルガムは銀と錫の合金粉末に水銀を加え、練和した材料で時間が経つと硬化します。歯にあいた穴に埋める時に使います。水銀自体は有害ですが合金では無害と考えてよいでしょう。
ただ最近は使用頻度が減ってきています。コンポジットレジンと言う歯の色に近い材料が多く使われています。
- 7.治療後に歯がしみだしたが何故ですか
- 歯の中心には歯髄【俗に神経】という組織があります。むし歯になった部分を取り除くために歯を削りますが、削れば歯髄に近くなります。その結果、治療後に痛みが出ることがあります。
通常は1,2週間でおさまります。深いむし歯の場合にはもっと長引く場合があります。歯髄は残すほうが歯のためには良いのですがあまりにも深いと歯髄を取り去る処置もします。
- 8.口臭の原因は何ですか
- 局所原因と全身原因があると思われます。前者にはむし歯、歯肉炎、歯周病、冠・入れ歯などの不良補綴物などがあり、後者には耳鼻科疾患、呼吸器系疾患、消化器系疾患などがあります。
ある程度の口臭は誰にでもある(生理的口臭)事も認識しておきましょう。
- 9.歯並びが悪いと言われたが
- 一般的に歯並びの悪い状態を総称して不正咬合と言います。かみづらくなる、むし歯や歯周病になりやすい、発音が不明瞭になる、顎関節症の原因となる、審美的に悪い、といった悪影響があります。治療が必要かどうか、かかりつけの歯医者さんで相談されて矯正歯科で治療することになります。
- 10.親知らずは抜いたほうが良いですか
- ケースバイケースです。顎の大きさも十分にあり綺麗にまっすぐ生えてきていれば無理に抜く必要は勿論ありません。ただこういうケースはまれです。
多くは、斜めや横を向いて生えてきて、まっすぐに生えてきていても咬み合わせの部分がむし歯になっていることが多いのです。こういう場合、多くは抜歯します。ただ、手前の歯がない場合には入れ歯の鈎歯として使用することがありますので治療して残すこともあります。
- 11.歯垢染色剤はなぜ使うのですか
- 歯垢は(プラーク)は、歯の表面に堆積付着したものであるが、色が歯と似ているため少量の場合は見落としがちです。そこで、歯垢の主成分は微生物及びその産生物などからなる有機質であることを利用して色素で染色して検出を容易にするのです。
これを行う意味にはつぎの2つがあります。
(1)歯科医師、歯科衛生士や養護教諭が患者さんや児童生徒の口腔清掃状態を評価するため。
(2)清掃指導時に歯の表面の汚れを確認し、実態を知りブラッシングを有効に行うための動機付けのため。
- 12.どんな色素が使われていますか
- 大別して3つあります。
(1)赤色に染め出されるもの
(2)赤色と青色に染め出されるもの
(3)青色に染め出されるもの
いずれにしても食品添加物の着色料として認められたものです。
● 虫歯の予防について
- 13.キシリトールとは何ですか
- 天然素材甘味料です。白樺や樫などの樹木から採れる成分(キシラン・へミセルロース)を原料として、主にフィンランドで生産されています。
- 14.キシリトールはどのようなものに含まれていますか
- 多くの果物や野菜に含まれています。例えばイチゴ100g中に362mg、ほうれん草100g中には107mgが含まれます。
- 15.キシリトールはどんな味がしますか
- スッとした爽やかな冷涼感のある味がします。甘さは砂糖と同じ位でカロリーは75%です。
- 16.キシリトールにはむし歯予防の効果があると聞きましたがどういう理由ですか
- 1つ目はキシリトールの摂取による唾液分泌促進作用です。唾液の量が増えることにより、緩衝作用が高まり、歯の再石灰化を促します。
2つ目は歯垢(プラーク)中のミュータンス菌を減少させ、酸生成を抑制する作用です。ミュータンス菌は通常、糖を取り込みエネルギー源として酸を生成します。この酸がむし歯の原因となります。しかし、ミュータンス菌はキシリトールを取り込むことが出来ないため弱ってしまい酸も生成できなくなります。
- 17.キシリトールはどのような製品に使われますか
- むし歯予防を目的で使用する場合、長時間口腔内に留めておくほうが効果が高いので、ガムに使われるのが一般的です。
- 18.キシリトールガムをかめば歯磨きは不要ですか
- いいえ、必要です。歯の表面についている粘着性のある歯垢(プラーク)はキシリトールによって落ちやすくサラサラになっています。そのため歯磨きで簡単に取り除くことができるのでブラッシングの効果が上がります。
- 19.キシリトールを摂りすぎるとどうなりますか
- ガムを使用する分には摂りすぎの心配はないでしょうが、一時に多量に摂りすぎると吸収が遅いために下痢しやすくなる人もいます。
● 糖尿病と歯周病の関係について
- 20.健診で血糖値が高いと指摘されましたが、どこも痛くありません。治療が必要ですか?
- そのまま放置するとさまざまな合併症がまっています。ぜひ主治医の内科の先生から治療を受けてください。
また血糖値が高いと歯周病に罹患しやすく、また重症化しやすい傾向があるので歯科医院でも検査を受けてください。
定期的に歯科を受診することで歯の喪失リスクを下げることが可能です。
- 21.糖尿病ですが歯科治療は問題なく受けられますか?
- 糖尿病であってもきちんと血糖のコントロールができていれば抜歯などの外科処置を含めてほとんどの歯科治療は問題なく行えます。もし血糖のコントロールが悪く血糖値もしくはヘモグロビンA1cの値が高い場合、感染しやすかったり、術後の経過が悪かったりしますので、外科的な処置は保留となる事もあります。必ずその時々の血糖値、最近のヘモグロビンA1cの値、薬物療法の内容、合併症の有無をお伝えください。
また糖尿病と歯周病は関連性が高いので糖コントロールとプラークコントロールを同時に行うことが大切となります。
- 22.タバコをすっていますが歯周病や糖尿病に影響しますか?
- タバコをすうことにより血行不良や免疫機能不全の状態となり歯周病が重症化します。また糖尿病の合併症である心筋梗塞、脳梗塞のリスクがタバコによりさらに一段と高くなります。
ご自身やご家族のためにぜひ禁煙にチャレンジしてみてください。
- 23.昔から早食いですが、身体には良くないのでしょうか?
- 時間をかけて良く噛んで食べるほうが急激な血糖値の上昇や過食の予防になります。また歯が悪くてよく噛めないときは歯科医院を受診しましょう。
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