一般社団法人宮崎県歯科医師会

イベント・活動

平成30年度 歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール

幼稚園の部小学校下学年の部小学校上学年の部中学校の部高等学校の部特別支援学校の部

幼稚園の部 入選者 (敬称略)

1位
伊集院 夏矢
学校法人宮崎学園
清武みどり幼稚園(4歳)
2位
長谷川 彩咲
学校法人住吉学園
住吉幼稚園(5歳)
3位
椎屋 好乃美
学校法人ふたば学園
ふたば幼稚園(5歳)

佳作

山口 百葉 南宮崎カトリック幼稚園(5歳)
志戸 咲弥 都城市立 高城幼稚園(5歳)
東 楓花 学校法人山下学園 にし幼稚園(4歳)
 

小学校下学年の部 入選者 (敬称略)

1位
甲斐 美衣
日之影町立日之影小学校
(2年)
2位
藤山 道人
都城市立沖水小学校
(3年)
3位
長倉 璃愛
宮崎市立木花小学校
(3年)

佳作

尾﨑 心春 宮崎市立大塚小学校(2年)
藤田 華凪 都城市立西小学校(2年)
猪俣 心暖 新富町立新田小学校(2年)
浮田 舞 新富町立上新田小学校(2年)
岩本 楓華 日之影町立日之影小学校(3年)
梅田 琉碧 日之影町立高巣野小学校(3年)
興梠 真人 日之影町立高巣野小学校(3年)
 

小学校上学年の部 入選者 (敬称略)

1位
瀬戸山 璃音
日南市立飫肥小学校
(4年)
trophy01-001 (一社) 日本学校歯科医会 H30優秀賞作品
2位
鍋島 大雅
日南市立飫肥小学校
(5年)
3位
伊集院 晏矢
宮崎市立加納小学校
(5年)

佳作

日髙 綺羅 国富町立本庄小学校(6年)
横山 真之介 都城市立明和小学校(6年)
矢野 愛実 延岡市立港小学校(4年)
松吉 このは 小林市立三松小学校(4年)
濵田 ひなた 日南市立鵜戸小学校(6年)
佐藤 心花 日之影町立日之影小学校(6年)
田中 小巻 日之影町立日之影小学校(4年)
 

中学校の部 入選者 (敬称略)

1位
曽我部 萌恵
宮崎市立東大宮中学校
(3年)
2位
橋口 碧
学校法人旭進学園
宮崎第一中学校(2年)
3位
松岡 香澄
宮崎市立本郷中学校
(3年)

佳作

井口 莉那 宮崎市立本郷中学校(3年)
猪ヶ倉 青佳 都城市立妻ヶ丘中学校(3年)
西川 万百合 都城市立妻ヶ丘中学校(3年)
内田 亜利沙 都城市立祝吉中学校(3年)
西村 衣理花 都城市立西中学校(2年)
甲斐 嶺花 延岡市立土々呂中学校(3年)
岩本 香奈 高千穂町立田原中学校(3年)
 

高等学校の部 入選者 (敬称略)

1位
桑畑 莉花
宮崎県立佐土原高等学校
(2年)
trophy01-001 (一社) 日本学校歯科医会 H30優秀賞作品
2位
瀬戸山 愛海
学校法人宮崎学園
宮崎学園高等学校(3年)
3位
長友 健
宮崎県立佐土原高等学校
(3年)

佳作

奥野 有稀 宮崎県立佐土原高等学校(3年)
門松 志緒里 宮崎県立佐土原高等学校(3年)
吉ノ元 芽生 宮崎県立高城高等学校(1年)
 

特別支援学校の部 入選者 (敬称略)

1位
渡部 光輝
宮崎県立明星視覚支援学校
中学部(2年)
trophy01-001 (一社) 日本学校歯科医会 H30最優秀賞作品
2位
田中 愛美
宮崎県立明星視覚支援学校
高等部(3年)
3位
 

(該当なし)

 

図画・ポスターコンクール 審査報告

(宮崎大学教育学部美術教育講座 石川千佳子 先生)

 今年は、昨年にも増して個性的な作品が集まりました。長く続いているポスターコンクールにもかかわらず、発想と描画の両面でマンネリ化しないのは大したものです。その中でも特に驚かされたのが、幼稚園部門と特別支援学校部門です。

 幼稚園部門といえば、ふつう画面いっぱいに描かれた大きな顔が並びます。しかし1位の作品では、上下の唇の間の歯と歯茎が目いっぱい拡大されています。そこにデッキブラシのような歯ブラシが、増殖する虫歯菌を退治にやって来たところです。まず大胆な色遣いと抑揚のある描線が素晴らしい。細部に目を転じれば、飽くことなく繰り返し描かれた虫歯菌の、一つ一つ異なる表情が笑いを誘います。指導者の適切な励ましがあったかもしれませんが、コラージュのパーツの配置も巧みなアンファンテリブル(恐るべき子ども)でした。続く2位と3位の作品は定番の大きな顔ですが、表情がおおらかで楽しい。やはりコラージュ技法が活かされているうえ、2位の作品は配色、3位の作品はぼかしと、共にバックの工夫もみられました。

 たった2作品ですが、特別支援学校部門の作品にも感銘を受けました。1位の作品のような触れるポスター、つまり触覚を通して表現とメッセージを伝えるポスターが出品されたのは、私が知る限りでは初めてです。コラージュのパーツを指でたどることによって、顔の輪郭や歯の形が判別できるばかりでなく、髪の部分などには質感とボリュームの分かる素材を貼り付け、粘性の高い絵具を使って描線を盛上げています。視覚的にも、インパクトの強い表現になりました。2位の作品では、念入りに描かれた板チョコが口の中の暗い渦に吸い込まれるように、透視図法を強調した構成が印象的です。

 デザイナーの卵も含まれる高等学校部門では、本格的にCGが入ってきました。1位の作品に登場するアニメ風のキャラクターは、個性の強いものではありません。しかし、くすぐったそうな子供の表情や、顔に添えられた手の優しさが、柔らかな光と落ち着いた色調の中で的確に捉えられており、ポスターを前にしたならば、思わずホッとして見入るような雰囲気を持っています。効果的にトリミングされた画面構成も評価されるでしょう。斜め上方から俯瞰し、対角線を活かした構図が巧みな2位の作品では、ハンバーガーにかぶりつこうとする人物の表現に迫力があります。視認性も高いのですが、文字のデザインにもう一工夫欲しかったところです。

 中学校部門も今年は多様です。モチーフに歯列矯正を採り入れて、チューブから押し出された練り歯磨きのようなロゴが面白く、配色もよく考えられた作品を1位としました。すべて歯の文字の入った、大きさの異なるスタンプを使って人物を構成した2位の作品には、ほのぼのとした味わいがあります。やや要素を盛り込み過ぎた感はありますが、3位の作品のイラストの技術は際立っていました。

 小学校上学年部門にも、アンファンテリブルがいました。3位の作品の画力は抜群です。ただしメッセージを伝えるポスターとしては、―祖母と孫でしょうか―二人の温かな関係を、顔ばかりでなく手の表情も含めて点描風のタッチで描き出した作品を1位に選びました。思い切った省略と誇張によって、動的な画面を創り出した2位の作品との差はほとんどありません。

 元気いっぱいの小学校下学年部門は、いつもながら悩ましい選考でした。たらし込みの彩色の効果が大きな顔の表現にマッチした作品を1位に、まとまりの良い作品を2位に、そして歯を磨く人の目つきや歯ブラシの角度をよく見ている作品を3位としました。

 

集 合 写 真

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