一般社団法人宮崎県歯科医師会

歯とお口の情報

糖尿病と歯周病の意外な関係

糖尿病と歯周病の関連性についてご存知ですか?

歯周病は細菌感染による慢性の炎症です。

進行すれば膿が出たり歯がグラグラして抜けてしまうことは良く知られていますが最近の研究によりさまざまな生活習慣病と関係があることがわかってきました。

その1つが糖尿病です。

あまり知られてはいませんが実は歯周病は糖尿病の合併症の1つといわれるほど深い関連性があります。

歯周病と全身とのかかわり

歯周病は肺炎や低体重児出産・早産のリスクを高め、また糖尿病・動脈硬化・心臓病のリスクを高める可能性があると言われています。一方、糖尿病のほか、骨粗鬆症や喫煙も歯周病のリスクを高める要因となっています。

糖尿病が歯周病に与える影響

歯周病新規発症率:2型糖尿病患者は正常者の約2.6倍

糖尿病になると細菌に対する抵抗力や組織の修復力の低下、
口腔内の乾燥等が生じ、それらが歯周病を悪化させる

  • 糖尿病だと歯周病に2倍以上かかりやすくなる。
  • 血糖のコントロールが悪いと歯周病がより重症化しやすい。

歯周病が糖尿病に与える影響

歯周病により誘導された物質(TNF-α)によりインスリンの働きが阻害され血糖値が下がりにくくなってしまう

  • 歯周病が重症化すると
    血糖のコントロールが悪くなる。
  • 歯周病を治療すると
    血糖のコントロールが良くなる。

糖尿病と合併症について

糖尿病の可能性のある人は年々増え続け、2006年は1990年の2倍以上である1,870人が、糖尿病の可能性があると診断されている

糖尿病患者は生活習慣の変化等により急増しています。

自覚症状が出にくいため糖尿病と診断されても治療を受けない人や治療を中断する人が約50パーセントにもなります。

しかし、高血糖の状態が続いていると血管や神経の障害によりさまざまな合併症が発症することがあります。

糖尿病の合併症:脳梗塞,糖尿病性網膜症,歯周病,心筋梗塞,糖尿病性腎症,糖尿病性神経障害,糖尿病足病変 失明したり透析を受ける最大の要因は糖尿病の合併症です!

歯周病について

歯を失う主原因の割合:むし歯32.4%,歯周病41.8%,破折11.4%,その他14.4%

成人の約8割が歯周病に罹患しています。

初期には痛みなどの症状がないため、
ほとんどの人には自覚がありませんが、
実は歯を失う最大の原因は歯周病なのです。

歯と歯ぐきの境目についた歯垢(プラーク)の中に存在する
歯周病菌が原因となり歯周病が発症、進行します。

歯周病の症状

  • 歯ぐきが腫れる
  • 出血する
  • 歯ぐきを押すと膿が出る歯がグラグラする
  • 口臭が強くなる

歯周病の治療法

  • 1. プラークコントロールで歯周病菌を減らす
    (歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ等を使用します)
  • 2. スケーリング(歯石の除去)を行い歯の表面をキレイにする
  • 3. 重症化した歯周病に対しては歯周外科を行うこともあります
  • 4. メンテナンスにより健康な歯ぐきの状態を維持します

歯周病の治療を行うことで血糖のコントロールが良くなります

糖尿病と歯周病について、よくあるご質問

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